免疫
強い免疫システムは、ウイルスや菌類、細菌による感染だけでなく、多くの変性疾患を予
防するのにも重要です。
癌細胞は規則的に形成されるので、性腫瘍になる前にこれらの不具の細胞を殺しまたは不活性化するために必要なのは、常に警戒している免疫反応なのです。

癌や変性疾患、新しい伝染病の発病率は毎年増加しています。
加えて、多くの危険性を持つ細菌は、以前にはそれらを抑制していた抗生物質に対し抵抗力をつけてきています。
細菌のこれらの毒性、抗生作用耐性菌は、我々の健康をますます脅かしています。
酸化防止剤と他の天然成分は、免疫機能を維持して強化するのに重要な役割を果たすことができることを示す強力な科学的証拠があります。
適切な栄養素がヒト免疫反応を強化できるという概念は、栄養免疫学として知られていま す。この研究分野の基礎は 1800 年代初期に築かれ、医師はその時には胸腺の萎縮の原因と なる重大な栄養不足を発見していました。
約百年の間、栄養不足と免疫システムの関係に関する証拠は解剖学的調査結果に基づいていました。
ビタミンや他の微量栄養素の発見に伴い、必須栄養素が免疫機能を維持するのに重要な役割を果たすということが明らかにな りました。
1980 年代と 1990 年代に発表された研究では、栄養成分を適正に使用した際の特定の免疫 増強効果を明確に示しています。微量栄養素は今では、重大な疾病からの生存を促進する 多くの代謝作用において鍵となる役割を果たすことが今では知られています。
ビタミンは酸化的リン酸化(その細胞のエネルギーを生成している経路)とオキシダント
を防ぐのに不可欠なものです。
ビタミンはまた、ほとんどの酵素反応における補因子とし て、および他の細胞に対する伝達機能として作用しています。
研究者は、例えば IgA、IgE、 B細胞、T細胞、T4/T8 比の値やフィトヘムアグルチニンへの反応のような、生体外と生体 内での免疫活性の測定するものとして、免疫細胞の値、抗体の存在、抗原による刺激作用 への反応を利用しています。
ここ 30 年間の多くの文献は、繰り返して微量栄養素のバランスと免疫との関係、感染への 抵抗力を支持しています。免疫機能不全に関連して最も一貫している栄養素は、低い値の ビタミン A、C、E、および B6、銅、鉄、亜鉛です。
興味深いことは日本人がこれらの栄養素の欠乏に関連していることです。カリフォルニア 大学デイヴィス校の栄養学の教授であるケニス H.ブラウン氏は、世界人口の半分が亜鉛欠 乏の危険性にさらされており、低所得国の子供の 40%が、亜鉛欠乏に関連した発育阻害を 患っていると推定しました。

乳児、幼児、そして妊娠または授乳している女性は、必須栄養素に対する必要性が増加しているので、亜鉛が欠乏する危険性が特に高い。例えばアトピー、乳児用流動食で育てられた子供、低出産体重乳児、若年肥満、栄養失調により病院治療を施された患者、高齢者などの全ては、免疫機能不全の増加だけでなく、変性疾患、感染症、アレルギー性疾患の危険性も増加するということは繰り返して証明されてきました。
これらの研究の多くが、実際に適切な栄養素を補ったときに免疫機能が改善すること を明らかにしています。
西洋文明において腸の免疫が損なわれ変性疾患の進行の原因となり得るような、もう一つ の場所は腸の内面です。
免疫システム細胞のおよそ 60%は、パイエル板または GALT(腸 管関連リンパ組織)として知られる小腸のまわりに集まっています。
乳糖不耐症、食物性アレルギー、グルテン過敏症、潰瘍性大腸炎、クローン病、抗生物質により誘発された大腸炎、イーストの過剰繁殖における腸粘膜のあらゆる希薄化は、「漏れやすい」腸(腸管浸漏)になります。
これは免疫を刺激する消化が不完全の食品の蛋白質を血流に入らせます。
そして腸壁に浸潤し、炎症反応が起こることで免疫細胞が反応します。その問題の根本(た
とえば薄い腸壁とその原因)を処置しなければ、免疫反応は慢性になります。
この慢性活 性化と負の循環は更なる損傷を導きます。適切な栄養素(表 5)により腸を健康に保つこと は、この損傷を予防するために重要です。
表 5.総合的栄養補助製品に含まれる免疫を強化し、免疫システムを保護する栄養素
・ ビタミン C
・ ビタミン A
・ ビタミン E
・ ビタミン B6
・ 銅
・ 鉄
・ 亜鉛
・ セレニウム
・ ベータカロチン
・ アシュアガンダ抽出エキス
・ ノニ ・ プロポリス
・ スピルリナ
・ ラクトスポア
・ クロレラ
・ ビタミン B5
・ パンテチン
・ リコピン
・ ボロン
・ ターメリック根抽出エキス
・ N アセチル D グルコサミン
・ アストラガルス根抽出エキス
・ ダンデライオン根抽出エキス
・ グルタチオン
・ L グルタミン
・ ビタミン B1
・ カルシウム
・ ビタミン D